邦訳書・洋書・Audible

(実践編)邦訳者+洋書+Amazon Audibleを活用した勉強法

2024年2月12日

まず邦訳書と洋書の照し合せから始める

邦訳書+洋書+Amazon Audibleという組み合わせで英語学習を始めようと思い立った際、「(入門編) 邦訳書+洋書+Amazon Audible」でも邦訳書の探索方法を記載していますが、邦訳書の探索、内容の確認は十分にできている前提で、その後洋書の購入、Amazon Audibleで英文ナレーションの手配をします。3つ全てが揃った段階で、まずは洋書と邦訳書の照し合せを始めてみましょう。

各々の英語力によって、その照し合せの基準が異なってきます。中級者レベルであれば邦訳書→洋書の順番で、上級者レベルであれば洋書→邦訳書の順番での照し合せをお勧めします。最終的に丸々1冊を洋書で読みこなすようになるのは長丁場の作業となり、最初からの挫折は避けたいです。邦訳書を読んでから洋書を読むとある程度の英語力があれば、思っている以上にスッと洋書の英文が入ってくるので、いきなり挫折とならないはずです。

不明単語を調べてノートにしておく

しかしながら、邦訳書→洋書であれ、洋書→邦訳書であれ、不明英単語は結構な頻度で出てくるはずです。面倒くさがらずに不明英単語の意味を調べるしかないです。ここでも邦訳書が役に立ちます。邦訳書の日本文から不明単語の意味はある程度類推できますので、これによって辞書などを使って不明英単語の意味を調べる作業が相当楽になります。不明英単語とその日本語の意味はセットでちゃんと整理するようにしましょう。

ここではExcelで単語帖を作成することをお勧めします。頻出ページ、英単語名、日本語訳の3列用意しましょう。読みこなしていくうちに、一度調べたかどうか不明な英単語にでくわすことが頻繁に出てきます。ある程度英単語帖に単語数が増えてきているのであれば、まずは単語帖に戻り、以前に不明単語として調べていないか確認をしましょう。その際英単語でソートをかけてアルファベット順にすれば調べやすいです。なければ新たな不明単語となりますので調べて単語帖に記載しましょう。もしあった場合はこの洋書の頻出単語である可能性が高く、太字にしたり、色を変えて重要単語である旨意識付けをさせます。またページでソートをかければ頻出順で英単語を並べ戻すことができます。

最初の3分の1ぐらいのページではこの不明英単語と格闘することとなります。それを過ぎると既に出てきた英単語が多くなり、不明英単語も徐々に減ってくると思います。ですのでそこまでは何とか我慢して地道に不明英単語を調べていくしかないです。

Amazon Audibleのナレーションに合わせてリーディングを行う

邦訳書と洋書英文との照し合せ、不明単語の洗い出しが終わった箇所からAmazon Audibleのナレーションに沿ってリーディングをしていきます。最初は洋書英文を見ながらナレーションに沿ってリーディングを進める「パラレルリーディング」を行います。

最初はナレーションの早さや聞きなれない単語のアクセントに戸惑うでしょう。まずはナレーションについて英文のリーディングが行えるようになれことに注力しましょう。リーディングを何回か行い、英文ナレーションに慣れてきたら、「パラレルリーディング」を行いながら英文の意味も掴むようにしましょう。前から英語で意味を理解するようにします。もし不明点があれば、リーディングを止めてゆっくりと英文を確かめるなり、邦訳書に立ち戻って全体の意味を日本語で確認するようにします。

リーディングを行いながら英文の意味もある程度つかめるようになったら最後は「シャドーイング」を行います。英文は見ずにナレーションを影のようについていって英語を発していきましょう。恐らくシャドーイングができるようになるまでに最低5回、初中級者であれば10回程度同じ英文をリーディングを行うこととなると思います。

そこまでできたら、次の英文に移り、そこで同じ手順での学習を行います。以前に学習した英文は間があかないように、通勤時などの時間を使って「シャドーイング」の復習を繰り返しましょう。リーディングについては全て発声することが望ましいですが、大声で行うと喉を傷めたり、疲れてしまうので、自分に聞こえるぐらいの声の大きさや、通勤時などは「マンブリング」(ささやき程度)で良いです。

邦訳書+洋書+Amazon Audible学習で英語力は確実に引きあがる

これまで書いて手順で邦訳書+洋書+Amazon Audibleを使った学習で1冊を読破した頃には自分の英語力が確実に上がっていることを実感できると思います。1冊で大体4~5時間程度の英文をリーディングすることになりますから英語力が上がるのも当然です。

上級書の方で英語学習教材に困っていらっしゃる方も、この手法で2~3冊/年の頻度で読みこなしていけば英語力の維持はできるかと思います。是非邦訳書+洋書+Amazon Audibleの組み合わせでの英語学習の実践をお勧め致します。

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