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邦訳書+洋書+CD英語学習「バフェットの財務諸表を読む力」

2024年2月21日

バフェットの財務諸表を読む力(邦訳書) バフェットの財務諸表を読む力(洋書)
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書籍紹介

バフェットが巨万の富を手にできたのは、好不況の波を乗り越えて生き抜く長期的競争力のある企業を見つけて、その株を長期保有したからと言われています。では、どうやって長期的競争力のある企業(略してDCA企業)を見抜けばいいのでしょうか? バフェットが手がかりにしたのは財務諸表でした。本書ではバフェットがDCA企業を見つけるために財務諸表をどう読んだかを伝授しています。

読んでみての感想

私もそうでしたが、財務諸表を全くかじったことすらない方でもおおむね理解できる平易な言葉や例えで書いている本です。株式の入門編には最適ですし、気になった企業のどこを見ればよいか大体わかると思います。

財務諸表の主要項目について、個別銘柄を選定する上で、どのように見るべきかポイントがうまく、簡潔にまとめられております。財務諸表関連の書籍では、無機質的な解説に終始しがちで、財務諸表の中の数字の理解によって企業の動きや状態が、なかなか想像しずらいですが、この書籍では、具体的な実在する会社の例を挙げながら、財務諸表の表す数字に関する判断力をつけさせてくれます。

財務諸表の項目については、主要なもので網羅的ではありませんが、財務諸表を使って、投資すべき企業を選ぶという意味においては、充分な内容となっております。もちろん、米国株だけでなく、日本企業に当てはめてみて、投資する日本株の選択にも役立てることができます。

個別銘柄投資をされようとしている方やファンダメンタル分析になかなか馴染めないと考えている方は、一度、財務諸表のエントリー本を読んだ後に、この本を読むと株式投資における財務諸表の大切さを理解することができるのではないかと思います。

バフェットの投資方法に関するバイブル本として「バフェットからの手紙」が有名ですが、同本はバフェットのコメントなどを集約したものとなっており、信ぴょう性があるかもしれませんが、投資初心者には難しすぎると言われています。
この本は株投資初心者にもとても読みやすくなっている一方、上級者にも株投資における財務諸表の理解の必要性を再認識できる内容となっておりおすすめです。

損益計算書については、「まず純利益が右肩上がりか見る」「減価償却費は粗利で割って10%以下なら優秀」「支払利息を営業利益で割って15%以下なら優秀」等

貸借対照表については。「まず棚卸資産と純資産が右肩上がりかを見る(コカ・コーラなど永続的優位性を持った商品を取り扱っている企業の場合)」「総売上に占める売掛金の割合が低いところは優秀」「長期借入金は少ないが良い」「長期借入金を3~4年の純利益で返済できる会社は良い」等

キャッシュフロー計算書については、「投資活動キャッシュフローは資本的支出は少なく、純利益の50%以下が良い。」「財務活動キャッシュフローでは株式の発行は自社株もあるので多く数字に反映されているのが良い」等

それぞれの財務諸表に関して、さまざまな角度からのの分析方法について学び取ることができます。

CDでの英文ナレーション

本洋書はAmazon Audibleでのラインアップがなく、CDでしか購入ができないのが残念なところです。(是非Amazon Audibleのラインアップに加えてほしいところです。)ネイティブナレーションのスピードとしてはゆっくり、丁寧な女性の英文ナレーションで聞き取りやすく、英語ヒアリングを勉強しようとする初心者に最適ですし、このサイトで紹介している「邦訳書」+「洋書」+「CD」を使った勉強法を始める導入書をしても最適かと思います。

英語学習で要約読解する場合のポイント

洋書P219、邦訳書P220と手ごろなべーじ数、内容もバリュー投資入門書、偉大な投資家バフェットの投資手法を学ぶための導入書、財務諸表を使った投資手法を学ぶ初心者向け実践書として最適であり、最初から最後まで順番にじっくりと読み進めることをお勧めする。比較的平易な英文にもなっており、3カ月~半年程度で内容を深く理解しながら洋書での英文読破、CDでの英語ナレーションを最後までヒアリングできるのではないかと思います。

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