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邦訳書+洋書+Amazon Audible英語学習「オニールの成長株発掘法」第4版

2024年3月17日

オニールの成長株発掘法(邦訳書) オニールの成長株発掘法(洋書)

書籍紹介

ベストセラー『マーケットの魔術師』(パンローリング)で紹介されたアメリカ屈指の投資家であるウィリアム・J・オニールがやさしく解説した大化け銘柄発掘法を紹介した書籍です。

株式投資では、ファンダメンタルズ情報を基礎に投資する銘柄を決定する場合、大きく分けて2種類のタイプがあります。世界一の投資家であり、資産家であるウォーレン・バフェットが実践する「バリュー投資」と、このオニールの「成長株投資」です。 オニールの投資法とは、比較的小さな会社のうちから、成長の速そうな株を探し出し、短期間うちに利益を上げていく方法です。

市況が良い(強気相場)、悪い(弱気相場)に関係なく、オニールが独自に開発した銘柄選択法である「CAN-SLIM」法を学べば、大化けしそうな成長銘柄を簡単に見分けることができます。1880~2007年に至る大化けした銘柄の詳しい解説付きのチャートを掲載し、初心者にもひと目で分かるような工夫が施されています。

読んでみての感想

ファンダメンタルだけではなく、多面的な分析が、投資を成功させるための必要であるということや、ファンダメンタル以外の市場の心理なども踏まえて投資が必要であるということが学べました。米国マーケットの分析をベースとした内容となっており、日本株で全く同じ手法を使うことは難しいかもしれませんが、米国株投資であれば、そのまま活用ができます。

投資初心者にとっては、何も知らないことによって直面する悲劇もこの本を事前に読んでおけば避けられますし、この本を参考に自分のトレードルールを確立するうえで非常に参考となる内容となっています。また投資判断で何処を見るべきか?という点については参考になる内容が多いことから、投資の経験がそこそこある中級者にもお薦めかと思います。

個別株は成長性を見た上で損切り水準を徹底してトレードするのがオススメだが、投資信託は逆に売り買いせずに複利効果で長期保有するのを薦める手法などはNISAを用いた投資にそのまま使用することができるなど、個別株に限らず投資の全般的な内容をカバーしている点も魅力的です。

ファンダメンタル、チャート両方の視点で買うべき銘柄を買うべきタイミングで買えるようになる為の説明がなされています。銘柄選びなら「売上とEPSが拡大している銘柄を選ぶ」「ROEは17%以上」「安い株を買うな」、売るタイミングなら「クライマックストップ」「出来高減少」「支持線ブレイク」と言った具体的な投資指針を数多くのチャートを事例に説明しており、大変役に立ちます。

第19章の「覚えるべきルールと指針」から読んで全体像を把握した後、必要な章を読んでいくという流れが良いのではと思います。
初心者の方がいきなりこの本から入るのは少々ハードルが高いのかなという気がしました。それでもファンダメンタルの数字は動かないので割と分析しやすいはずです。ただ、株価・含み益・含み損は毎日動くのでそれを見た時、自分がどう思うかが勝敗の分かれ目だと感じました。

Audibleの英文ナレーション

ネイティブナレーションのスピードとしては普通。発音に癖はなく、ラジオのDJのような小気味いいナレーションで非常に聞きやすい印象を持ちました。

英語学習で要約読解する場合のポイント

3カ月程度で本書に関する邦訳書+洋書+Amazon Audibleで主要内容を使って英語学習を完了させたいと思っている方への要約読解ポイントですが、まずは第19章「覚えるべきルールと指針」、第13章の「投資家に共通する21の誤り」を読んでから、第3章から第9章のCANSLIMのそれぞれの内容を読み切ることが基本となります

同書は上記以外にも第10章の損切りに関する指針、第11章の利益確定売りに関する指針やNISA投資に手法として非常に役に立つ第17章の投資信託の長期保有購入に関する内容もできれば読みこなしてもらいたいです。(これら全て読解となると3カ月+αとなってしまいますが、それだけ読み応えのある内容となっています。)

オニールの成長株発掘法(邦訳書) オニールの成長株発掘法(洋書)

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